今日からいよいよ本学11号館付属図書館展示会で開催予定の「軌跡-名優緒形拳とその時代」展の準備開始です。この展示会では、以下の4コーナーを予定しています。
Ⅰ.新国劇の舞台-役者人生のスタート-
Ⅱ.テレビの時代へ-時代の寵児-
Ⅲ.多様化する映画文化のなかで
Ⅳ.舞台への回帰
展示品の多いところ、足りないところ、もう少し工夫が必要なところなど、判断するためにとにかく資料を並べていきます。
ざっくりとした展示準備が終わった後は、共同会議室に置いてある資料の箱を詰め替えました。これですっきりです。
とにかくみんな一生懸命やってくれるので助かります。まだまだ資料は多いので、とくに写真と通信関係資料が多いです。緒形さんもきっと応援してくれていることと思います。
こちらは新国劇版の太閤記の宣伝用として、大阪城で撮影された写真です。緒形さんがスターダムにのし上がっていくきっかけとなったのが、昭和40年(1965)に放映されたNHK大河ドラマ「太閤記」。それは、テレビがお茶の間の主役になっていく時代でもありました。前年4月に開通した東海道新幹線の疾走シーンで始まるドラマ作りは当時も大きな話題になったようです。高度経済成長の象徴でもあります。
でも、実は、高度経済成長には2つのヤマがあって、この頃はちょうど谷間の時代であったということに最近気がつきました。実際、当時の新聞には不況の文字が躍っています。すべてを一つの価値観で判断するのではなく、そうしたところもきちんとみていきたいです。
でも、いい笑顔で勢いのある写真だと思いませんか!
馬場弘臣